屠所の羊

備忘録

暗示か呪いか

バイト中あまりに暇なので徒然なるままに記載します。

最近友人が2年ほど付き合った彼氏と別れたそうで、もう私たちも28歳とかになるので結構焦っている。嘘かもしれない。焦ってないことに焦っているのかもしれない。焦ってないことに焦っていたらそれは焦っていると言うじゃんと言われればその通りなのであるが、焦っていないからこそこの年で結構長い期間付き合った人と別れるという選択肢をしてしまうのかもしれないというのが私たちの見解である。もっと結婚に執着があれば違ったのかもしれない、などと心にもないことを言う。私も結婚に執着があれば離婚しなかったのかもしれない、など。結婚願望はあるのだが、いざしてみるとそれほど良いものでもないし煩わしいことは増えるし、自分一人の時間は減るし、特にいいことがなかった。医者という職業なのも良くないのかもしれない。キャリアを考えると子どもを作る気にもなれなかったし、作るならしっかりとタイミングを考えなくてはと思った。しかし夫はと言うとすぐに欲しいと言うばかりで建設的な意見は何も言わないのである。結婚のメリットとは

?と考え始めると、泥沼である。まずそれほどメリットがない。「しげるさんは結婚するの?彼氏は?」など親戚の集まりで聞かれる煩わしさから開放されるくらいである。それに関しては1度結婚して離婚しているので皆触れづらいだろうからクリアしている。あとはある程度の歳になったのに結婚していないと人格を疑われることがあるので、既婚だとそれを回避できる。それから変な婚活おじさんからのアピールがなくなる。既婚のメリットはそれくらいだろうか。ちなみにバツイチとばれると結構変なのからアピールを受けたりして自尊心を負傷する。普段ならひとまわり年下の私になどアピールしてこないだろう未婚のおじさんなどが離婚という前科を持っているととっつきやすいのかやってくる。別に年齢は良いんだけど、バツイチと知らない時からアピールしてくれよと思う。ちょいブスがモテる理論と同じものを感じる。また、セフレのお誘いなどもバツイチだとしやすいのかもしれない。そんなにバツは重いのか?馬鹿にするのも大概にしろ。その点で言うと未婚の方がお誘いは少なくていいのかもしれない。既婚者って誘いやすいですよね。2人で築く未来がない点で。

あと他にメリットありますかね。結婚するメリット。子どもを産み育てるにはメリットだらけだと思うけれども。子どもを産まない場合のメリット無さすぎやしないか。

結婚に執着ある人は、結婚しているという状態自体に価値を見出してる気がする。未婚より既婚の方が幸せだと信じてやまない気がする。昔はそれを馬鹿にしたりもしていたが、今では素晴らしい暗示だと思える。だってその暗示のおかげでどんな結婚であれ幸せになれるんだもの。そういう暗示がひとつくらいあってもよかったのかもしれない。まぁ、結婚できない場合は呪いにもなりうるので諸刃の剣だが。

幸せの閾値は低い方が良いと常々思ってはいるのだが、幸せに生きてくると日に日に閾値は上がってくものですね。呪いとならないような幸せの方程式をいくつも持っておくのが1番良いのかもしれません。